早大教授の研究費不正使用
早稲田大学の松本和子教授(すでに辞表を提出されているようだが)による、研究費の不正使用疑惑で、早稲田大学だけではなく、日本の科学業界全体が大きな騒ぎになっている。というのも、渦中の松本さん(あえて”さん”付け)が、国際的な化学組織 IUPAC の副会長だったからだ。さらに、来年には会長への昇格も予定されていたという。要は、自然科学の分野でいえば、日銀総裁に勝るとも劣らないくらいの要職に就いている人なのだ。
そこまでの人が、国からの研究費を個人投資にまわしていたとのこと。ありえない・・・。しかも、先々週の時点では、疑惑はこの一点だけだったんだけど、それから疑惑が出るわ出るわ。論文ねつ造と架空取引だとか。 この件に関しては、「5号館のつぶやき」さんのエントリー」が詳しい。僕なんかよりも、実際に現場(大学)で研究している方のほうが、この事件に対する問題意識や危機意識は強いみたいだ。また、このエントリーから、この事件に言及しているブログをたどる事も出来るが、さすがに松本さんを擁護する意見は無い模様。ここまで来ると、弁護のしようもないということか。 この事件の一連の流れを眺めていて、ソニーで起こったことが自然科学の業界でも起こってるんじゃないかと、そう感じる。つまり、経営層が技術者を軽視して経営判断を行ったように、国が研究者側の都合を無視して研究資金の配分を決めているような、そんな感じ。それが、今回の事件の原因になったんじゃないだろうか? じゃあ、解決のためにはどうすれば良いかって? うーん。そうだ!(ひらめき) ポスドク1万人計画で生まれた博士取得者たちを、公務員として(もしくはJSTあたりに)採用するというのはどうだろう。研究現場を知る人間なら、より適切な形で研究費の配分を行ってくれるに違いない。さらに、ポスドクの雇用問題も解決される。まさに一石二鳥。どうでしょう?(←誰に聞いてるんだ?)
by fkmn
| 2006-07-02 23:18
| ライフサイエンス
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