【感想】わかったつもり 読解力がつかない本当の原因
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Amazon.co.jp: わかったつもり 読解力がつかない本当の原因: 本: 西林 克彦



 私たちは、どのようにして「わかったつもり」の状態になってしまうのか? この本は、そんな文書理解のメカニズムに関して、書かれている。

 この本で扱われているのは、認知科学とか認知心理学とか呼ばれる分野なんだろうけど、基本的に読み手側からの視点のみに留まってしまっているのが、気になった。つまり、「どうしたら誤解無く文章を読む事が出来るのか?」という事についてだけを解説していて、さも、誤解するのは読み手が悪いと言わんばかりなのだ。

 以前のエントリーでも書いたけど、誤解の生じる責任の半分以上は、文章を書いた人間にあると僕は思っている。そういう意味で、読書側にだけ責任を求める本書のスタンスだけは、僕には賛成できなかった。ただし、賛成できないのはその一点だけ。解説されている文章理解のメカニズムは、とても参考になる。


 せっかくなので、本書のまとめを裏返して、分かりやすい文章の書き方のまとめにしてみた。

1、文章や文の部分間に関連がつくと、「わかった」という状態を生じる
 これは、本書のまとめのまま。これに関連する Tips として、「接続詞を正しく使う(曖昧接続の”が”を使わない)」とか、「ある文の主語は、前文に出てきた単語を使う」とかがあげられる。

2、文脈がわからないと「わからない」
 つまり、文脈をはっきりさせると分かりやすくなる。文章は概要から詳細へ書くと分かりやすい、というのは、文脈をはっきりさせるため、と考える事が出来る。

3、文の途中で、文脈に対する矛盾や無関連が生じると、読者はより深く読もうとする
 文の途中で、反論や主張と矛盾する話をいれると効果的。これはつまり”起承転結”の”転”にあたる。


 ということで、文章力を高めるためにも役立つ本だと思う。「敵を知り 己を知れば 百戦危うからず」ってとこだろうか?(ここでの”敵”は、当然読者の事ね。別に戦ってるわけじゃないけど(笑))
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by fkmn | 2006-07-23 23:38 | 日記
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