【感想】知的複眼思考法
Amazon.co.jp: 知的複眼思考法—誰でも持っている創造力のスイッチ: 本: 苅谷 剛彦 「わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる」さんのエントリーで紹介されていた本。 以下の四章からなる構成になっている。
読書法、作文技法、問いの立て方を身につけ、それらを総合して複眼思考を身につけようという構成。第1-3章の明快な文章に対して、第4章が少し分かりにくくなってしまってるのがちょっと残念だった。もちろん第4章に当たる部分が一番複雑なので、ある程度は仕方ないとは思うのだが。 それにしても、この「知的複眼思考法」は、そんじょそこらのロジカルシンキング本とは、確かに一線を画している。なにしろ、話が具体的かつ実践的で、読んだ次の日にでも、すぐ試す事が出来る点が良い。 ただし、この本を読んでいると、「この本の内容を100%実行できれば、究極的には世の中のありとあらゆる視点から物事を考える事が出来るようになる」と勘違いしがちだけれど、決してそんな事は無い事に注意したい。プログラマやSEをやっていれば、いやでも分かる事だが、バグや仕様漏れのような単眼思考の産物は、どうやったって完全に排除する事はできないのだ。この辺り、排除しきれない単眼思考についても一言ぐらいは欲しかった。 ちなみに、排除しきれない単眼思考に対しては、やはり他人の目を入れる事が一番である。ピア・レビューは、科学から生まれて、最近ではソフトウェア開発にも取り入れられている手法だ。 「なにか作ったり書いたりしたけど、まだ人に見せられるような代物じゃないんだけど・・・」という人、御心配なく。一ヶ月後の自分だって、充分他人である。時間を置いてから見直すというのも、効果的な手法なのだ。
by fkmn
| 2006-08-10 23:40
| 日記
|
カテゴリ
以前の記事
2011年 06月
2011年 04月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2009年 12月 more... ブログパーツ
リンク
検索
タグ
日記
IT
感想
本
programming
コンピュータ
ゲーム
Perl
CL
ライフサイエンス
一人読書会
インフォマティクス
Ruby
ブログ
ネタ
C#
PHP
yapcasia2008
生物
R
最新のトラックバック
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ファン申請 |
||