日本のソフトウェア会社の "ダメダメな" キャリアパス
 「日本のソフトウェア産業に開発力が無くなってきた」という話を、チラホラと周囲で聞く事が多くなって来たんだけど、それについて思うことがあったので、書いておきます。

 要は、キャリアパスに問題があるんじゃないかと、そういう話。

 日本の多くのソフト会社のキャリアパスというのは、(会社によって微妙な違いはあるだろうが)以下のようなものがほとんどではないだろうか?

 見習い → テスタ → プログラマ → SE (設計や顧客対応) → プロジェクトマネージャー → 課長/部長

 もちろん、テスタやプログラマを経ずにSEから始まる場合も多いだろうが、最後は管理者になるという意味では、変わらない。

 そして、この結果生じるのが、システム開発あるいはソフトウェア開発の各工程における、プロの不在である。上述のような典型的なキャリアパスを採用している企業の場合、各工程はそれぞれ以下の年次の社員によって担当される事になる。
  • テスト:1-2年目
  • 実装(プログラミング):2-5年目
  • 設計:4-8年目
  • プロジェクトマネジメント:7年目以降
(x年目という数字については、大体の値を示したが、そうそう大きく外してはいないはずだ。)

 つまり、年数を経るにつれて、どんどん上流工程へと社員がところてんのように流されてしまうわけだ。"設計一筋十数年" なんて社員に出会う事は、まず無いと言っていい。この結果、設計経験3-4年ぐらいの社員が設計したものを、これまた実装経験3-4年ぐらいの社員が実装して、それを新入社員がテストする、なんていう素人集団のプロジェクトが完成するわけである。これじゃ、開発力が無くなるのも当然だ。

 結局は、社員全員を器用貧乏なゼネラリストとして育成しようとしているのが問題なのである。プロのプログラマやプロの設計として生きる道を、企業側はもう少し積極的に提供しても良いのではないだろうか?それこそ、プロマネよりも高待遇のプログラマが普通に存在するような状況が望ましいと、個人的には考える。
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by fkmn | 2006-09-21 23:20 | IT
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