【書評】ローマ人の物語 すべての道はローマに通ず
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 塩野七生のライフワーク「ローマ人の物語」。"小説家の描くローマ史" という体裁を取る本シリーズだが、この「すべての道はローマに通ず」では、歴史ではなく、インフラストラクチャという観点からローマ帝国を眺めている。この巻では、今までの「ローマ人の物語」で断片的に描かれてきたローマの優れたインフラ構築能力が、はっきりと描かれている。

 ただし、著者自身が「手に汗にぎるたぐいの快感は、今回は期待するな」と明言している通り、文章が今までの「ローマ人」に比べて、どこかたどたどしい印象を受けた。やはり、塩野さんの文章の味というのは、登場人物の心理を、塩野さん自身の印象や感動をアンプとして描き出す部分にあるのであって、ものとかシステム自体についての叙述はどうしても弱くなってしまうなぁ、というのが正直な感想。

 本書は、「ローマ人の物語」というシリーズからは、独立していると言ってもいいくらいなので、これから「ローマ人の物語」を読もうと思ってる人は、副読本として、まずこの「すべての道はローマに通ず」から読んでも良いし、これからヨーロッパに旅行に行こうとしている人が、予習がてらに読んでみるのも良いかもしれない。


 ちなみに、1992年から続いてきた本シリーズも12月下旬発売予定の第15巻「ローマ世界の終焉」をもって終了となるそうで、カウントダウンのサイトも作られている。愛着を持って読んできたシリーズが終わってしまうのは、寂しくもあるけど、早く最後まで読んでみたい気もあったりして、何とも言いがたい感じがする。
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by fkmn | 2006-10-30 23:12 | 読書記録
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