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【感想】富の未来
富の未来 上巻 富の未来 下巻
Amazon.co.jp: 富の未来 上巻: 本: A. トフラー,H. トフラー,山岡 洋一
Amazon.co.jp: 富の未来 下巻: 本: A. トフラー,H. トフラー,山岡 洋一

 本書で述べられている「富」とは、必要や欲望を満たす全てのものの事。農業経済(第一の波)、工業経済(第二の波)の時代から、世の中は知識情報経済(第三の波)へと移行しつつある。有形資産が重要な位置を占めていた第二の波に対して、第三の波では、知識や情報といった無形資産が大きな役割を果たす。そのような経済状況の中では、資本主義は大きく変化するだろうし、また経済の中心も移動していくだろう。

 というような内容のお話。「フラット革命」と似たような切り口の内容だけど、こちらの方が、もう少し概要的で抽象的。


 経済の中心が、自動車生産に代表されるような製造業から、(グーグルやマイクロソフトに代表される)情報産業に移っているのは、世の中のニュースを見ていると実感する。それにも関わらず、日本人がいまだに「ものづくり」という言葉にこだわっているのは何なんだろうか。今までの製造業と同じような考えで、情報化している産業を考えるべきじゃないという思いを、この本を読んで強くした。はっきり言って、「ものづくり」も「Web2.0」と同じような buzzword でしかないと思う。


*読みながらメモを取ったので、後で追加する予定。
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by fkmn | 2007-10-09 23:55 | 読書記録
【感想】ローマ人の物語 終わりの始まり
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Amazon.co.jp: ローマ人の物語 29 (29) (新潮文庫 し 12-79): 本: 塩野 七生
Amazon.co.jp: ローマ人の物語 30 (30) (新潮文庫 し 12-80): 本: 塩野 七生
Amazon.co.jp: ローマ人の物語 31 (31) (新潮文庫 し 12-81): 本: 塩野 七生

 相変わらずの塩野節。「と思う」とか、仮定から断定への無理な展開(「xxxであったはずである。そして、xxxであれば、○○○となるのも当然であった。」みたいな感じの文章)とか、巻が進むごとに酷くなってくるのは、僕の気のせいだろうか?

 内容の方も、いよいよ雰囲気が下降気味。ローマ帝国が斜陽の時期を迎えるのと同調するように、文章の雰囲気や筆者のモチベーションも下降しているように感じた。
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by fkmn | 2007-10-05 23:55 | 読書記録
【感想】NHKスペシャル 人事も経理も中国へ

製造業の分野では続々と生産拠点を中国へ移し、コストダウンを図ってきた日本企業。そして今、人事や経理などホワイトカラーの仕事までもが次々に中国へ移っている。

NHKスペシャル|人事も経理も中国へ


 9/3 の放送を見逃したので、再放送で見ました。

 いや、凄い内容でした。思わずメモをとってしまったので公開します。メモ内容には間違ってる部分もあるかもしれないので、ご注意を。それから、自分用にまとめてあるので、放映順に並んではいません。




・ニッセンのアウトソーシング
 - 既に中国へアウトソーシング済みの業務
  ・注文はがきの処理 => 画像を大連へ送って、DBに入力
  ・返品処理の苦情処理 => 苦情のメッセージの中国人労働者がDBに入力
   *経理40人分、人事50人分の仕事を中国へアウトソーシング

 - 新たに、総務の仕事をアウトソーシングする事に
  -> 今までプライドを持ってやってきた仕事を否定されたように感じる社員
  -> 明らかに不快感を示す総務一筋21年の社員

  *アウトソーシングにより、86%のコストダウン
   (時給5500円 -> 760円)

 - 総務の仕事のうち、リース車両の管理他6つの業務を中国へ
 - 中国社員の研修、実地テストの後、正式に業務を移行
  *不明な点(「パワステ」のような略語)は、
   辞書やインターネットですぐに調べる事が出来る

 - アウトソーシングにより仕事の減った社員は、別の仕事をやる事に
 - 一方で、退職者も増えた(15人のうち3人)


・インフォデリバ社(大連)
 - 給与計算や人事データの登録などの人事の仕事を請け負う
 - 業務をマニュアル化する事で、未経験の中国人でも作業が可能に
 - アウトソーシング により 30% のコストダウンになる

・事務仕事を海外へアウトソーシングしている日本企業は2500社にのぼる

・日本IBM
 - アウトソーシング
   経理 -> マレーシア
   人事 -> フィリピン
   購買 -> 中国
 - 余った社員は他の部門へ
 - 派遣社員の数が削減された

 - 蓄積したノウハウを元に、アウトソーシングの請け負い業務を展開
  -> ソフトバンクモバイルの経理業務のアウトソーシング
    (徹底したマニュアル化、例外の廃止)




 最初はアウトソーシングに大してかなり渋い顔をしていた総務一筋のオジサンが、研修に来た中国の社員の仕事っぷりに表情を変えて、最後の方では、自分もいい表情で仕事していたのが印象的でした。

 自分がプライドを持ってやってきた仕事が、他人にも出来ると面と向かっていわれるのは確かにショックかもしれないけど、それによって別の仕事分野を開くきっかけになるのであれば、悪い話ばかり、というわけでもないのかもしれない。
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by fkmn | 2007-09-27 23:51 | 日記
【感想】カラマーゾフの兄弟(亀山郁夫 訳)
カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)カラマーゾフの兄弟2 (光文社古典新訳文庫)カラマーゾフの兄弟3
カラマーゾフの兄弟 4 (光文社古典新訳文庫)カラマーゾフの兄弟 5 エピローグ別巻 (5) (光文社古典新訳文庫)

カラマーゾフの兄弟 1 (光文社古典新訳文庫)
カラマーゾフの兄弟 2 (光文社古典新訳文庫)
カラマーゾフの兄弟 3 (光文社古典新訳文庫)
カラマーゾフの兄弟 4 (光文社古典新訳文庫)
カラマーゾフの兄弟 5 エピローグ別巻 (5) (光文社古典新訳文庫)


小説自体の内容もさることながら、「訳」の部分にも注目してしまう。

「カラマーゾフの兄弟」の訳本はいくつもあるけれど、今であれば、この亀山郁夫訳がお勧めなのは間違いない。もうこれほどかというほどに、「カラマーゾフの兄弟」を読みやすく工夫が散りばめられている。

箇条書きにしてみると、

1. 訳の日本語が読みやすい
 「いま息をしている言葉で」というのは、光文社古典新訳文庫で標榜されている文言。本書では、これが確かに実現されている。文章が、つまづく事なく、スッっと頭の中に入ってくる。

2. 名前への配慮
 ロシア文学の一つ厄介なところは、登場人物の色々な愛称が唐突に出てくる事。予備知識なく「ミーチャ」->「ドミートリー」のような変換が出来る日本人はまずいないと思う。本書では、しおりに人物紹介が書かれていて、そこに愛称とフルネームが併記してある。これだけで分かりやすい。さらに、第一巻の読書ガイドで、ロシア文学の人物名称に関する特徴が解説されていて、これを読めば名前に関して迷う事も無くなると思う。

3. 読書ガイド
 各巻末に読書ガイドがつけられている。その巻ごとの読みどころが解説されていて、より深く「カラマーゾフ」の世界を楽しむ事が出来る。ネタバレしないような配慮もされているので、まず本文を読む前に、この読書ガイドを読むべき。

4. 部ごとに分冊されている
 亀山郁夫訳では、1部に対して1巻が割り当てられている。そのせいで、各巻のページ数が若干いびつにもなっているけれども、それにも増して、各部ごとの区切りが明確になっていて、全体の構造が把握しやすくなっている。

とにかく、とても読みやすくなっている。訳者の「カラマーゾフの兄弟」への熱狂が紙の裏からにじみ出てくるよう。
 日本のどこかで、だれかが、どの時間帯にあっても、つねに切れ目なく、お茶を飲みながら、あるいはワインを傾けながら、それこそ夢中になって 『カラマーゾフの兄弟』を話し合うような時代が訪れて欲しい、と。
【カラマーゾフの兄弟 5 p. 363】
本書によって、訳者の夢は一歩実現に近づいたのは間違いない。




 以下、蛇足っぽくなるけど、原卓也訳に続いて、2回目の「カラマーゾフの兄弟」を読んで感じたこと。

どうやら僕は、他のカラマーゾフの兄弟に熱狂する人(例えば、訳者の亀山さんや「極東ブログ」さん、等々)のようなインパクトをこの小説からは受けていないらしい。

 たぶん、それは、僕がアリョーシャの立場からでしか、この小説を読めていないからではないかと思う。もう少し歳を取って、ドミートリーやフョードルの立場が理解できるようになった時(たぶん10年か20年後)、もう一度この本を読んでみれば、また違う印象を受けるのではないか、という直感がある。
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by fkmn | 2007-09-23 15:25 | 読書記録
【感想】フラット化する世界
 質、量、ともに読み応えのある2冊(上下巻)。

 筆者によると、グローバライゼションは、既に2.0の段階を過ぎて、3.0に達しているという。
グローバリゼーション1.0の原動力が国のグローバル化であり、2.0の原動力が企業のグローバル化であったのに対し、3.0の原動力−これにたぐいまれな特徴を与えている要素−は、個人がグローバルに力を合わせ、またグローバルに競争をくりひろげるという,
新しく得た力なのである。
p. 23

 個人が直接的に世界市場に介入できるようになって、様々な事が変わった。インドや中国のような国にチャンスを与えて、イノベーションを加速する一方で、同じ力をテロリストにも与えて、9・11のような事件を引き起こしたと著者は指摘している。けれど、楽観や悲観が必要なわけではない。状況を認識して、変化に対応することが重要だ。

 実際のところ、僕の周りでも、仕事で日本に来ている中国人を見かける事が多くなった。ぼやぼやしていると、仕事を全部持っていかれそうだ。


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by fkmn | 2007-09-19 23:55 | 読書記録
【感想】ゼルダの伝説 夢幻の砂時計

Amazon.co.jp: ゼルダの伝説 夢幻の砂時計: ゲーム
ゼルダの伝説 夢幻の砂時計(公式サイト)


 今回のゼルダは正統派。オカリナや不思議な帽子のような特別なアイテムも「ムジュラ」の「三日間システム」のような特殊なシステムもなく、至って普通。船での移動が多少特徴的なのかもしれないが、乗馬のような移動手段のバリエーションとなってしまって、あまりインパクトがない。

 攻撃補助のアイテムも、ブーメラン、爆弾、ハンマー、等々と、どこかで見たものばかり。当然、それらのアイテムを使って動かすギミックも、どこかで見たものになってしまっている。なので、やってて特に詰まる事もなく、すんなり終わってしまった。ぶっちゃけ、前転の仕方を発見するのに一番時間がかかった気がする(笑)。

 ま、そんなわけで、今回のゼルダには、マンネリ感を強く感じてしまった。

 どうせだったら、いっその事、ブーメランとか爆弾とか、今まで出てきたアイテムとギミックを全部禁止にして、完全に新しい「ゼルダ」を作ってくれないかなぁ。「燭台に火をつけたら扉が開く」とか、そういうものすら無しで。「リンクの冒険」復活とかもいいかもしれない。
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by fkmn | 2007-09-01 23:55 | ゲーム
【感想】WEB+DB PRESS Vol.40


 今号からFujisan.jpでWEB+DB PRESSの定期購読を始めた。いちいち注文しなくていいのは楽なんだけど、Amazonで注文したよりも遅く届くのがちょっとした難点。

 今回は、はてなおやさんの記事の丁寧な解説が好印象。Screen は未導入だったので使ってみようかな。

 あとは、さくらの消費電力問題の話が面白かった。僕自身は、この手のハード的なハウジングがほとんど分からないので、たまにデータセンタなんかに行ってもラックの配置云々についてはよく分からなかったんだけど、この記事で、その裏側がかいま見れた気がした。
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by fkmn | 2007-08-31 23:55 | IT
【感想】フューチャリスト宣言
Amazon.co.jp: フューチャリスト宣言 (ちくま新書 656): 本: 梅田 望夫,茂木 健一郎

 刺激的な本だが、この本に刺激を受けるのは危険だと思う。

 ネットの進化による未来の可能性。二人が主張していることは納得できるし、僕も同じような期待を持っている。自身の主張を、身をもって示そうとしている二人をぜひとも応援したい。

 けれど、二人の話をまともに受けすぎるとケガするな、とも思う。例えば、大学はもう終わっている、という話が出てくるけど、これを真に受けて大学に行くのを辞めるには、今はまだリスキーな時代だ。もちろん、徐々に副業で稼げる人が増えていくようになるんだろうとは思うんだけど。


 それから、蛇足かもしれないけど、二人があんまりシンクロしすぎているのも、読んでいてあまり面白くない部分だった。テレビの中で盛上がっている芸能人同士の内輪話を眺めているような、そんな印象を、読んでいる途中のところどころで感じた。
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by fkmn | 2007-08-29 23:47 | 読書記録
【感想】凉宮ハルヒシリーズ


 以前から友人に勧められていたので、とか、未だにニコニコ動画で名前を見かけるので、などといった諸々の理由(言い訳?w)から、小説版の凉宮ハルヒシリーズを読んでみた。

 一言でいうと、「個性的なキャラクターによるプチSF学園もの」という内容。「ドラえもん」を一度分解して再構成したもの、といってもいいかもしれない。配役は以下の通り。
  • 凉宮 ハルヒ:ガキ大将で、なにげに仲間思い(=ジャイアン)
  • 長門 有希:便利な万能キャラ(=ドラえもん)
  • 朝比奈 みくる:時間移動と萌え担当(=タイムマシン)
  • 古泉 一樹:ジャイアンのイエスマン(=スネ夫)
  • キョン:主人公兼語り部(=のび太)
短編と長編から構成されている点も、ドラえもんを彷彿とさせる。

 そして、この小説を読んでいてあらためて気づくのは、アニメ版の出来の良さ。小説を読んでいると、自然にアニメ版の場面やキャラクターの声が頭に浮かんでくる。きちんと原作の良さを引き出している映像作品っていうのは珍しいんじゃないだろうか。

 小説自身、とても読みやすくて、難しい事考えずにサクサク読める。趣味の読書には良いかもしれない。ただ、挿絵がアニメ調なので、電車の中で読むには勇気がいりそう(僕には無理でしたw)。

凉宮ハルヒの憂鬱(角川スニーカー文庫) 谷川 流
凉宮ハルヒの溜息(角川スニーカー文庫) 谷川 流
凉宮ハルヒの退屈(角川スニーカー文庫) 谷川 流
凉宮ハルヒの消失(角川スニーカー文庫) 谷川 流
凉宮ハルヒの暴走(角川スニーカー文庫) 谷川 流
凉宮ハルヒの動揺(角川スニーカー文庫) 谷川 流
凉宮ハルヒの陰謀(角川スニーカー文庫) 谷川 流
凉宮ハルヒの憤慨(角川スニーカー文庫) 谷川 流
凉宮ハルヒの分裂(角川スニーカー文庫) 谷川 流
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by fkmn | 2007-08-19 23:45 | 読書記録
【感想】生物と無生物のあいだ
Amazon.co.jp: 生物と無生物のあいだ (講談社現代新書 1891): 本: 福岡 伸一


 茂木健一郎さんや弾さんが褒めているとおり、著者の福岡さんは、メチャクチャ文章がうまい。研究者としての生活を誇張なく描きながら、これほど魅力的な文書をかける人を、僕は他に知らない。生命科学等の話を抜きにして、純粋に、福岡さんの文章を楽しむためだけにこの本を読んでも、損ではないと思う。
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by fkmn | 2007-07-31 23:18 | 読書記録


とあるWebアプリケーションエンジニアの日記
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