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物語の共通項
 野口 悠紀雄の”「超」文章法”を読んでいて、面白い記述を見つけた。曰く、冒険物語は共通のストーリー展開をする とのこと。「指輪物語」、「オズの魔法使い」、「桃太郎」や「西遊記」など、洋の東西を問わずに共通するストーリー展開の構造として、以下の5点が上げられている。
1、故郷を離れて旅に出る
2、仲間が加わる
3、敵が現れる
4、最終戦争が勃発する
5、故郷へ帰還する

 確かに、言われてみればそうだ。古今東西を問わず、定番となっている物語に共通のフレームワークが存在するのは興味深い。などと考えていたところ、「さて次の企画は」さんにも、同じような感じのエントリー (次世代の少年モノのストーリー展開の解題) を見つけた。こっちは、よりサブカルチャー寄りの視点で、現在から近い将来にヒットする (している) 作品の共通部分を洗い出している。注目すべき部分を引用する。
主人公は「白」と「黒」の少年が二人。主人公それぞれは先天的な天才で、深刻なトラウマを抱えているが、その主体を二つに分割し、ストーリーをツーマンセルで引っ張ることにより、90年代以降の「引き籠もり」傾向を回避しようとする。
具体例としては、「デスノート」「鋼の錬金術師」「Hunter×Hunter」が挙げられている。

 これも、なかなか鋭い洞察だと思う。本文やコメント欄では触れられていないが、実は「NANA」がこの特徴にズバリ当てはまってしまうのも面白い。”敵”というものを作りにくい少女漫画では、主人公二人を対比させながら物語を進めるという構造は、実はとても有効な手法なんだろうか? (他に少女漫画を読んだ事が無いから、一般的にどんな話が多いのかは知らないが。)

 んで、自分も真似して、「何かしらの物語集団から共通項でも見つけようかな〜」と考えてみましたが、何も見つかりませんでした  _| ̄|○ 。

2005/12/1 追記
せっかくなんで「さて次の企画は」さんにトッラクバックでも打ってみる。
by fkmn | 2005-11-30 23:42 | 日記
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