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遺伝学的ルーツを公開してみる
 以前のエントリー で、「The Genographic Project」 でのDNA解析を申し込んだという事を書いて、サンプルまで送り返したんだが、最近までその事をすっかり忘れてしまっていた。

 で、先日確認したところ、もう結果が出ていた。
遺伝学的ルーツを公開してみる_a0057891_0491294.jpg

 こんな感じで、アフリカのアダムからアラビア、インド、東南アジア経由で日本にやってきた (であろう) という事らしい。

 で、実際のDNA解析結果がこちら遺伝学的ルーツを公開してみる_a0057891_0492130.gif
Type: Y-Chromosome
Haplogroup: D (M174)

DYS393: 13
DYS19: 17
DYS391: 10
DYS439: 12
DYS389-1: 14
DYS389-2: 17
DYS388: 12
DYS390: 25
DYS426: 11
DYS385a: 13
DYS385b: 17
DYS392: 11


 今回の解析はSTR (Short Tandem Repeat) というDNA上の目印を使って行われている。生物のDNAには、ある特定の配列が繰り返し表れる部分があり、特にその繰り返しの数が個体ごとに異なる場合が多い部分がDNAの目印として使われる。上の図で言うと、DYS393というのが目印の名前で、その右の13というのが繰り返しの数である。この繰り返しの数が人によっては12だったり14だったりして、それで個体を区別する事が出来る。

 複数の目印を調べて、それをグルーピングしたものがハプログループで、僕のハプログループは"D" (DNAマーカー名 M174) という事らしい。このグループの遺伝学的背景は次の通り。

 M174は約6万年前にM168から派生したグループで、M168というのは"ユーラシア アダム"という人間を祖先とするらしい。このユーラシア アダムは、現在アフリカ以外の土地に住む全ての人間の祖先になるそうで、彼の子孫がアフリカから各地へ移住したらしい。M174をもつ人たちは、食料の豊かなインド、東南アジアを経て、日本へやってきたそうな。

 M174は日本人に多いマーカーで、実に約40%の日本人がこのM174マーカーを持つ、とも解説されている。


 個人的には、フツーの結果が出てしまって、ちょっとがっかり (本当は彼女のようにちょっと変な結果が出てくるのを期待していたんだが)。でも、DNAを見るだけで、自分とアダムの繋がりを感じる事が出来るのは、やっぱりロマンだよなぁ。
by fkmn | 2006-04-09 00:50 | ライフサイエンス
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