【感想】ダメな議論 —論理思考で見抜く
Amazon.co.jp: ダメな議論—論理思考で見抜く: 本: 飯田 泰之
いわゆるロジカル・シンキングものの一種。前に読んだ「詭弁論理学」と基本的なスタンスは似ているけれど、具体例のほとんどが経済分野に偏ってしまっていて、読んでいていまいち議論の面白みを感じる事が出来なかった。ちょっと、肩に力が入りすぎている印象。 「おっ」と思ったのは、筆者が議論に関するデータの収集と検討に、Webの利用を積極的に勧めている点。 これを確かめるにはどうしたらよいでしょうか?代表的な検索エンジンである Google で「タバコ 価格 税金」で検索してみましょう。珍しいなと思ったら、筆者は1975年生まれという若い人だった。納得。 それから、本書の内容からは少し外れるけど、ロジカル・シンキングを身につけるのも善し悪しだと、最近思う。ロジカル・シンキングで大事なのは、周りの空気に流されない事だけど、逆に言えば、空気を読めない(読まない)ってことだ。例えば、昼休みに雑談をしていて、「最近、自殺が多いよねぇ」と言われた時に、「そんなデータがどこにあるんだ。ただ単に、自殺の報道が増えてるだけだろ」と言ってしまう奴は、結構イタいと思う。場合によってきちんと使い分けられれば、問題ないんだけど。 閑話休題 雑談での有効性はさておき、マスメディア等で行われている議論に対するリテラシーを高めるためには、本書は良い本だと思う。ただ、弾さんも指摘している通り、受け手側の話に終始してしまっていて、議論のプレイヤーとなった場合にどうしたら良いのかということに関しては、ほとんど何も述べられていないので、その点は注意が必要。 以下、まとめメモ ・人は、自分が聞いていて心地よい意見のみを受け入れがち(p.20-23) ・妥当な言説のチェックポイント 【チェックポイント(1) 定義の誤解・失敗はないか】
by fkmn
| 2006-12-06 23:04
| 読書記録
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